名残の袖(読み)ナゴリノソデ

デジタル大辞泉 「名残の袖」の意味・読み・例文・類語

なごり‐の‐そで【名残の袖】

別れの心残りを惜しむことのたとえ。なごりのたもと。
「さらばよ友人、―を招く尾花のほのかに見えし跡絶えて」〈謡・松虫

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「名残の袖」の意味・読み・例文・類語

なごり【名残】 の 袖(そで)

  1. ( なごりを惜しむことを「袖を分かつ」にかけていう語 ) 別れを惜しむことのたとえ。なごりのたもと。
    1. [初出の実例]「わかれけんなこりのそでもかはかぬにおきやそふらむあきのしらつゆ」(出典:大弍三位集(1082頃))
  2. 香木の名。分類伽羅。一二〇種名香の一つ
    1. [初出の実例]「名残袖 伽羅 ききふるうかろめきて、火ずゑはうすくきゆるなり」(出典:名香目録(1601))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android