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香木 コウボク

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デジタル大辞泉の解説

こう‐ぼく〔カウ‐〕【香木】

よいかおりのある木。特に、香道で、薫物(たきもの)に用いるかおりのよい木。沈香(じんこう)・白檀(びゃくだん)など。

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百科事典マイペディアの解説

香木【こうぼく】

芳香を有する樹木の総称。香道で材を香として用いるもの。沈香白檀が最も有名。日本には仏教とともに伝来。《日本書紀》に推古3年(595年)淡路島に沈水(じんすい)(沈香のこと)が漂着したとの記事がある。
→関連項目伽羅香道具蘭奢待

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世界大百科事典 第2版の解説

こうぼく【香木】

東南アジア(南蛮)産の樹木の材質部を原材とする香料の一種。香料には植物の花・実・根・葉・樹脂等のほか,動物質から鉱物まで用いられるが,なかでも古来珍重されてきたのが香木である。日本はもちろん中国にも香木は産出せず,すべて南蛮渡来である。
[歴史]
 エジプトでは第5王朝(前2494‐前2345),中国でも戦国時代(前430‐前221)にすでに香炉が出現しているが,香木がたかれたのではない。中国への香木渡来は仏教とともに漢代に西域を通じてもたらされ,のちには南方から船舶により搬入された。

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大辞林 第三版の解説

こうぼく【香木】

よいかおりのする木。また、香道で使用される、芳香を放つ木。沈香じんこう・白檀びやくだんなど。
寺院で、厠かわやを出て手を洗った後で、清めのために手で触れる香木の棒。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

香木
こうぼく

著しい芳香を放つ樹脂分を多く含んでいるため、材を削って細片とし、香として焚(た)く薫香料にしたり、仏具、棺(ひつぎ)、扇、櫛(くし)、額縁等や彫刻用材として利用される樹木の総称。香木には熱帯地方特産のものが多く、高価であるが、産地や銘柄によって品質の差が大きい。沈香(じんこう)、白檀(びゃくだん)、竜脳(りゅうのう)などが有名で、平安時代には五香、あるいは名香の素材として大宮人にもてはやされた。
 沈香(沈香樹、伽羅(きゃら))は、ジンチョウゲ科の常緑高木ジンコウAquillaria agallochaとされ、その薫香は洋の東西を問わず、きわめて古くから尊ばれてきている。聖書のなかに多くの記述があるし、ナポレオン1世もこれを薫じたという。また、中国では陶弘景(とうこうけい)の『名医別録』などに表れるし、日本では東大寺正倉院所蔵の蘭奢待(らんじゃたい)が有名である。白檀(檀香(だんこう)、栴檀(せんだん))は、ビャクダン科の常緑小高木ビャクダンSantalum albumが真正とされるが、これ以外にも多種類が知られているし、さらにはビャクダン科以外の香木までビャクダンの名でよばれることも少なくない。ビャクダンは古くから宗教との関係が深く、ヒンドゥー教、仏教などでは、木部を奉納物や仏像の彫刻材料とし、粗朶(そだ)は香として焚き、鋸(のこぎり)くずは固形の香に加工されたり、衣料の香、あるいは防虫に用いられてきた。ヒンドゥー教徒は白檀入りの糊(のり)で、カーストの印をつくっているという。竜脳(梅花竜脳)は、フタバガキ科の常緑大高木リュウノウジュDryobalanops aromaticaで、材を水蒸気蒸留して得られる。薫香料のほか、薬用(外用薬など)としても有名である。
 このほかの薫香としては、『旧約聖書』の聖香として名高い、没薬(もつやく)(カンラン科のモツヤクジュCommiphora abyssinicaの樹脂)、乳香(にゅうこう)(カンラン科のニュウコウジュBoswellia carteriiなどの樹脂)、蘇合香(そごうこう)(マンサク科のソゴウコウノキLiquidambar orientalisの樹脂)、安息香(あんそくこう)(エゴノキ科のアンソクコウノキStyrax benzoinの樹脂)などがよく知られている。[加藤 高]

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