名目上無水鉱物(読み)めいもくじょうむすいこうぶつ

最新 地学事典 「名目上無水鉱物」の解説

めいもくじょうむすいこうぶつ
名目上無水鉱物

nominally anhydrous minerals

化学式にOH基やH2Oを含まない鉱物を無水鉱物と呼ぶが,天然の無水鉱物には欠陥があり,不純物として微量の水(OH基やH2O)が含まれる場合が多い。無水鉱物に含まれる微量の水を無視するのではなく研究対象として注目する場合,そのホストとなる無水鉱物を名目上無水鉱物と呼ぶ。例えば,マントル捕獲岩のかんらん石には最大200 ppm H2O,直方輝石には最大460ppm H2O,単斜輝石には最大0.1wt.% H2O,ざくろ石には最大0.1wt.% H2Oの水が含まれると報告。これらの微量の水は,マントルの粘性を何桁も下げるなど,固体地球のダイナミクスに大きな影響を及ぼす。参考文献S. Demouchy et al.(2016) Lithos Vol. 240-243

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