名蔵湾(読み)なぐらわん

日本歴史地名大系 「名蔵湾」の解説

名蔵湾
なぐらわん

石垣島の西岸に位置する。屋良部やらぶ半島のおお崎と、富崎の観音ふさぎいのかんのん崎の間で西に開口する半円形状の湾。湾口の幅五・八キロ、奥行約五キロで、広さ約二五平方キロ。湾内には北から東へあか崎・ミジュン崎・ケーラ崎などの小さな岬がある。湾奥には名蔵のーら川の河口をふさぐように南から北に延びる砂嘴があり、東側は東内最大の湿地帯になっている。湿地帯にはオヒルギメヒルギなどからなるマングローブ林が発達し、アンパリィ(網張)とよばれ多くの野鳥が生息している。この湿地帯を含む陸域一七二ヘクタール、湾内の南東海水面八八六ヘクタールは県設定の名蔵鳥獣保護区となっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android