精選版 日本国語大辞典 「富崎」の意味・読み・例文・類語 とみざき【富崎】 ( 「とみさき」とも ) 姓氏の一つ。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
日本歴史地名大系 「富崎」の解説 富崎ふさぎい 沖縄県:八重山諸島石垣市新川村富崎[現在地名]石垣市新川石垣島南西端にある観音(かんのん)崎一帯の地名。一般に富崎原(ふさぎいばる)とよばれており、フサギィと発音する。観音崎は正保国絵図には「いやうち崎」とみえ、北方約六キロの大(おお)崎とともに名蔵(なぐら)湾の湾口をなす。石垣島から宮古島・沖縄島をはじめ八重山各離島へ向かう船舶が往来する海上交通の要所であるが、干瀬が長く沖に突き出しているため難所として知られ、王府からの下り船がある時は人夫を派遣して合図の火をたいたという(乾隆三年参遣状)。八重山歌謡の「ふさぎん渡じらば」などにはフサギィヌー(富崎野)が西田(いーりだ)の対語で謡われる。富崎の沖は航路にあたり、航海の安全が願われるウタが謡われている。同歌では「西の渡ゆ 大原ぬ渡ゆ 見上りば 片帆舟 まーふ舟ぬ はりきそ うりどうり かなびきりや 舟やる ときいらな ぴまいらな ぱりきそー(西の沖を東の沖を見上げると片帆船・真帆船が走ってくるよ、それがそれ加那兄の船である、時をかけず暇をかけず走ってくるよ)」と謡い、また「小浜節」ではフサギィンドゥ(富崎渡)がなければ、今日は小浜(こはま)島に行って遊び、明日には戻ってくるのだが、と謡われる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「富崎」の意味・わかりやすい解説 富崎とみさき 千葉県南部、太平洋に面する館山市(たてやまし)にある一地区。第2種漁港の富崎漁港がある。近くに安房(あわ)国一宮(いちのみや)の安房神社があり、境内に海食洞の洞窟(どうくつ)遺跡がある。抜歯(ばっし)のあとが認められる人骨などが出土、県指定の史跡である。一帯には暖帯林が繁茂し、県民の森の一つである館山野鳥の森があって野鳥観察舎や資料館も整備されている。[山村順次] 安房神社 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by