石垣市(読み)いしがき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石垣〔市〕
いしがき

沖縄県西部,八重山諸島石垣島にある市。1947年市制。1964年大浜町を編入して 1島 1市となった。市名は近世以来の間切(まぎり。行政区画)名に由来する。一般に石垣というとき,中心市街地の登野城地区,大川地区,石垣地区,新川地区の 4地区からなる四箇(しか)をさす。琉球王朝の頃から八重山諸島の行政,商業,文化の中心。明和8(1771)年の八重山地震津波では約 1万2000人を失った。第2次世界大戦では戦災に加えマラリアの被害が大きかった。大戦直後,仮自治政府が置かれた。雄大な自然と豊富な亜熱帯性植物群に恵まれ,戦災から免れた街路に沿った石垣,フクギの屋敷林,寄棟赤瓦家屋が素朴で美しい。新川地区の海岸は糸満漁民定住の漁業集落で,漁獲も多く,水産加工業が行なわれる。肉牛飼育も行なわれ,市街地北方の台地ではサトウキビ,タバコ,パイナップルなどを産する。製糖業とパイナップル缶詰業が盛ん。伝統的工芸品に指定された八重山上布,八重山ミンサーが有名。石垣港は整備が進み,沖縄島と八重山諸島の中継地として重要。南部に空港があり,那覇のほか,宮古島多良間島与那国島波照間島などの諸島と連絡している。1979年に発表された大型の新石垣島空港建設計画は,サンゴ礁保護などを訴える環境団体らの強い反対にあい,計画変更を余儀なくされた。観光資源が多く,国の重要文化財の旧宮良殿内(きゅうみやらどんち),国指定史跡に川平貝塚,フルスト原遺跡,国指定名勝に宮良殿内庭園,石垣氏庭園,川平湾および於茂登岳(おもとだけ),国指定天然記念物に荒川のカンヒザクラ自生地,平久保のヤエヤマシタン,宮良川のヒルギ林,米原のヤエヤマヤシ群落がある。島の約 31%が西表石垣国立公園に属する。面積 229.34km2。人口 4万7564(2015)。

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