吐糸(読み)とし(その他表記)spinning

翻訳|spinning

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「吐糸」の意味・わかりやすい解説

吐糸
とし
spinning

熟蚕が絹糸腺の中でつくられた液状絹を,頭部の吐糸口から糸状に吐き出す動作のこと。熟蚕は蔟上に接着点を決めると,頭胸部を左右に動かして吐糸を続け,ほぼS字状か8字状に糸をかけ繭をつくってゆく。上蔟後,吐糸を終えるまでの時間は普通 23℃で 60時間,25℃で 50時間ぐらい。熟蚕が吐糸して繭をつくる意義は,1つは蛹化したからだを繭層で保護することと,もう1つは食桑による体内の養分のうち過剰な分を糸の形で体外に排泄することであり,そのおもなものはアミノ酸類,カルシウム,水分などである。

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