向石毛城跡(読み)むこういしげじようあと

日本歴史地名大系 「向石毛城跡」の解説

向石毛城跡
むこういしげじようあと

[現在地名]石下町向石下

鬼怒きぬ川西岸、向石下むこういしげ集落東南に位置。平将門の父良将(良持)国生こつしよう村に本拠を置く一方で、延喜二年(九〇二)周囲を鬼怒川およびその入江に囲まれた天然の要害地に居館を構築したのが始まりと伝えられる。将門没後この地方は貞盛一族の支配地となり、貞盛は弟繁盛にこの地方の所領を譲り、繁盛の五代ののち豊田政幹はこの地に石毛城(のち向石毛城と称する)を構築し長子広幹を拠らせたといわれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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