君谷(読み)きみだに

日本歴史地名大系 「君谷」の解説

君谷
きみだに

中世にみえる地名で、邑智町西部の君谷川流域に比定される。貞応二年(一二二三)三月日の石見国惣田数注文に邑智郡の公領としてみえる「き見たに 五丁四反六十卜」は当地のことと考えられる。貞和四年(一三四八)九月日の君谷実祐軍忠状(閥閲録)は同年八月の三隅みすみ(現三隅町)での合戦のものである。貞治三年(一三六四)正月一一日の荒河詮頼安堵状(同書)によると、「石州君谷村内小谷村其外村々」は元徳二年(一三三〇)三月六日に君谷実清の子息道祐に譲られたが、道祐が出羽いずわ(現瑞穂町)で延文六年(一三六一)九月四日に討死した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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