吹上貝塚(読み)ふきあげかいづか

日本歴史地名大系 「吹上貝塚」の解説

吹上貝塚
ふきあげかいづか

[現在地名]和光市白子三丁目

吹上観音の南にある。この地から古代遺物が出土することは古くから知られていたらしく、当貝塚から出土した石棒について大場(谷川)磐雄の「楽石雑筆」(大正七年刊)にもスケッチと記載がある。昭和三四年(一九五九)発掘調査され、二地点から加曾利E1式土器を伴う縄文時代中期の住居跡計三軒が発掘された。A地点では住居跡覆土の凹みから小貝塚が検出され、獣骨や魚骨、貝類などから当時の自然環境が明らかになった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android