吹入れる(読み)フキイレル

デジタル大辞泉 「吹入れる」の意味・読み・例文・類語

ふき‐い・れる【吹(き)入れる】

[動ラ下一][文]ふきい・る[ラ下二]
吹いて中に入れる。吹き込む。「息を―・れる」
風などが吹いて中に入り込む。吹き込む。
「風のさと―・るるに」〈・早蕨〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「吹入れる」の意味・読み・例文・類語

ふき‐い・れる【吹入】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ふきい・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙 風が吹いて中にはいるようにする。吹き込む。
    1. [初出の実例]「風いみじう吹いれて夏もいと涼し」(出典:能因本枕(10C終)七八)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]ふきい・る 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙 吹いて、あるものの中に入れる。
    1. [初出の実例]「小倉山の嵐に烏帽子を河へ吹入(フキイレ)(高良本ルビ)られ」(出典平家物語(13C前)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android