小倉山(読み)おぐらやま

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

小倉山
おぐらやま

京都市西部,保津川の出口付近の北東岸に位置する山。標高 293m。古生層からなる。紅葉の名所で,古くから歌枕として有名。南岸嵐山と相対し,東麓には二尊院祇王寺落柿舎 (らくししゃ) など名刹史跡があり,観光地として知られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

おぐらやま【小倉山】

京都市右京区西部の山。標高295m。古生層からなり,南東に長くのびた標高70~80mの尾根を亀山(亀の尾山)という。嵯峨野の西端を画し,西側と南側は保津川が深い峡谷(保津峡)を形成している。もとは対岸の嵐山と合わせて小倉山とよばれ,平安時代以来の紅葉の名所である。清凉寺(釈迦堂),二尊院は嵯峨上皇,天竜寺は後嵯峨上皇ゆかりの地であり,清凉寺南西にはかつて嵯峨上皇の后檀林皇后が営んだ檀林寺があった。このほか,東麓一帯には平安時代以降の史跡や名刹が多い。

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大辞林 第三版の解説

おぐらやま【小倉山】

京都市右京区嵯峨西部にある山。海抜293メートル。保津川を隔てて嵐山に対する。紅葉の名所。⦅歌枕⦆ 「 -峰の紅葉心あらばいまひとたびのみゆきまたなむ/拾遺 雑秋
奈良県桜井市の山というが、所在未詳。倉橋山・忍坂おさか山・多武峰の端山など諸説ある。⦅歌枕⦆ 「夕されば小倉の山に鳴く鹿は今夜こよいは鳴かず寝ねにけらしも/万葉集 1511

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日本の地名がわかる事典の解説

〔京都府〕小倉山(おぐらやま)


京都市西部、桂(かつら)川(保津(ほづ)川)北岸に位置する小丘。標高296m。古くから多くの詩歌に詠まれ、南岸の嵐(あらし)山とともに紅葉の名所。付近には落柿舎(らくししゃ)・二尊(にそん)院・祇王(ぎおう)寺など観光名所が多い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小倉山
おぐらやま

京都市右京区嵯峨(さが)にある山。標高295メートル。保津(ほづ)川の京都盆地への出口に近い北岸に位置し、南岸の嵐山(あらしやま)と相対する。山頂からは保津川の峡谷美を見下ろし、古来、サクラ、紅葉の名所として知られ、歌枕(うたまくら)としても名高い。東麓(とうろく)の嵯峨野から、北東麓の仇野(あだしの)にかけては史跡が多い。東麓の天竜寺は臨済(りんざい)宗天竜寺派の大本山で、夢窓国師(むそうこくし)作庭と伝える庭園は史跡・特別名勝に指定されている。背後の小倉山の一部は、亀山とよばれる。天竜寺の北には、俳人向井去来(むかいきょらい)が閑居したという落柿舎(らくししゃ)をはじめ、二尊院(にそんいん)、祇王寺(ぎおうじ)などがある。[織田武雄]

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