日本歴史地名大系 「吹塚村」の解説 吹塚村ふきづかむら 埼玉県:比企郡川島町吹塚村[現在地名]川島町吹塚南園部(みなみそのべ)村の東にあり、北は北園部村。本村の南西方に離れ、中山(なかやま)村と戸守(ともり)村の間の越辺(おつぺ)川左岸沿いに飛地があった。村の鎮守氷川社の裏には塚があり、この塚上に浅間社を祀っている。永禄年中(一五五八―七〇)には岩付太田氏に仕えていた黒川左京の所領があったといい(「黒川家系譜」大智寺文書)、小田原北条氏滅亡後、黒川氏は徳川家康に仕えた(「寛政重修諸家譜」など)。黒川過去帳(大智寺文書)には慶長一三年(一六〇八)に没した「吹塚村黒川左京亮殿」、同一四年に没した「吹塚村黒川左京」などの記載がある。小字御殿(ごてん)町が黒川氏の住していた地といわれる。田園簿では田高四〇四石余・畑高二二六石余、川越藩領と旗本酒井領の相給。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by