吾妻三八(読み)あづま さんぱち

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「吾妻三八」の解説

吾妻三八 あづま-さんぱち

?-? 江戸時代前期-中期歌舞伎役者作者
元禄(げんろく)-享保(きょうほう)(1688-1736)のころの人。役者として道外方(どうけがた)をつとめたが,のち作者に転じた。京都,大坂で活躍し,世話物を得意として趣向だてにたくみであった。姓は「東」「あづま」ともかく。代表作に「お七歌祭文(うたざいもん)」「鬼鹿毛無佐志鐙(おにかげむさしあぶみ)」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

朝日日本歴史人物事典 「吾妻三八」の解説

吾妻三八

生年生没年不詳
元禄から享保(1688~1736)にかけて上方で活躍した歌舞伎役者,狂言作者。道外形役者として2代目嵐三右衛門に引き立てられ,作者を兼ねて成功した。義士劇「鬼鹿毛無佐志鎧」は成功作で,同名浄瑠璃豊竹座で上演された(紀海音作)。世話物にも長じ,「お七歌祭文」などを残した。

(今西晶子)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android