呂大臨(読み)りょたいりん(英語表記)Lü Da-lin; Lü Ta-lin

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「呂大臨」の意味・わかりやすい解説

呂大臨
りょたいりん
Lü Da-lin; Lü Ta-lin

中国,北宋学者藍田 (陝西省) の人。字は与叔。大鈞の弟。程頤 (ていい) に学び,六芸に通じ最も礼に詳しかったという。謝良佐,遊酢,楊時とともに程門の四先生といわれた。煕寧9 (1076) 年,郷里の藍田で村落教化と相互扶助を目的とする民間の社会団体,郷約を組織。元祐年間 (86~93) に召されて太常博士,秘書省正字となった。

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世界大百科事典(旧版)内の呂大臨の言及

【金石学】より

…彼の友人劉敞(りゆうしよう)(1008?‐69)も《先秦古器図》を著し,科学者沈括(しんかつ)も古銅器に関心を寄せていた。現存する最古の青銅器図録は1092年(元祐7)の呂大臨(1042?‐90?)の《考古図》で211点の古銅器の器形と銘文解釈が試みられている。呂大臨より30年のち,徽宗皇帝が鋭意収集した青銅器をもとに《宣和博古図》30巻が作られた。…

※「呂大臨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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