呉師虔(読み)ごしけん

改訂新版 世界大百科事典 「呉師虔」の意味・わかりやすい解説

呉師虔 (ごしけん)
生没年:1672-1743

琉球王朝時代の代表的花鳥画家。本名山口宗季(そうき),字は子敬,号は雲谷,呉師虔は唐名。1691年に貝摺かいずり)奉行所絵師となる。1703年に尚敬王の命により福建省福州に留学し,孫億に師事し,写生的花鳥図を学んで07年に帰国した。15年(正徳5)には京都の近衛家熙御用で《花鳥図》を描き,近世写生画の勃興へ寄与した。晩年は尚豊王や尚質王の御後絵(肖像画)を描き,また殷元良に画技を教えた。作品に《花鳥図》(大和文華館)がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「呉師虔」の解説

呉師虔 ご-しけん

山口宗季(やまぐち-そうき)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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