近衛家熙(読み)このえいえひろ

精選版 日本国語大辞典「近衛家熙」の解説

このえ‐いえひろ【近衛家熙】

江戸中期の公卿。書家。関白、摂政、太政大臣。関白基熙(もとひろ)の子。法号予楽院。書は空海、行成などの上代様をうけ、唐様、和様を兼ねて近世を代表する名手とされる。博学多才で、画、茶道、花道にも通じた。寛文七~元文元年(一六六七‐一七三六

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世界大百科事典 第2版「近衛家熙」の解説

このえいえひろ【近衛家熙】

1667‐1736(寛文7‐元文1)
江戸中期の公卿。関白基熙の男,母は常子内親王。号は虚舟。法号予楽院。権大納言,右大臣などを経て,1704年(宝永1)左大臣,07年関白となる。さらに09年摂政,10年太政大臣となる。25年(享保10)12月24日出家し,真覚と号す。すこぶる文を好み,書をよくし,また茶の湯などにも精通し,博学多識ぶりは,その言行を筆録した侍医山科道安の《(かい)記》にうかがえる。【橋本 政宣】

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世界大百科事典内の近衛家熙の言及

【書】より

…宸翰としては後水尾天皇や霊元天皇に和歌懐紙など伝存するものも少なくないが,学殖豊かな風格は争えないものがある。三藐院の4代後の近衛家熙(いえひろ)(1667‐1736)は予楽院と号し,博学多識の学者であり,書は平安時代の仮名に習熟し,江戸時代を通じて古典を再現した第一人者であろう。 近世の書道史上に忘れてならないのは中国明人の来朝である。…

※「近衛家熙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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