呉桃郷(読み)なくるみごう

日本歴史地名大系 「呉桃郷」の解説

呉桃郷
なくるみごう

和名抄」高山寺本・東急本ともに「奈久留美」と訓を付す。現月夜野つきよの町の名胡桃なぐるみを遺名とみる。応永二七年(一四二〇)六月八日の長尾憲明遵行状写(相州文書)に鎌倉建長寺の宝珠庵領として「上野国奈久留見村」がみえる。下津しもづにある名胡桃城跡は沼田景久の子名胡桃景冬の築城と伝え、利根川右岸の舌状段丘の崖上にあり、対岸はるかに沼田城を望める要害の地にある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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