周吉穏地海士知夫郡役所庁舎跡(読み)すきおちあまちぶぐんやくしよちようしやあと

日本歴史地名大系 の解説

周吉穏地海士知夫郡役所庁舎跡
すきおちあまちぶぐんやくしよちようしやあと

[現在地名]西郷町西町

明治一八年(一八八五)旧松江藩陣屋跡に建立された郡役所。庁舎は昭和四五年(一九七〇)五箇ごかこおり移築され、旧周吉外三郡役所庁舎として県指定文化財。明治二一年の官制改革に伴い郡役所が廃され、隠岐島庁が設置されると隠岐島庁庁舎となり、大正一五年(一九二六)からは島根県隠岐支庁舎として利用された。昭和四三年県の合同庁舎建設により廃棄されることになるが、これを惜しんだ五箇村が譲渡を受け、翌年より解体・移築を行った。木造二階建・入母屋造・瓦葺、桁行一二間・梁間五間で、明治擬洋風木造建造物として当時の特徴を残す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android