最新 地学事典 「周氷河地域」の解説
しゅうひょうがちいき
周氷河地域
periglacial region
気候地形学で区分される地域の一つで,凍結と関係した地形形成作用が大きな影響をおよぼしている地域。永久凍土の存在や各種の周氷河微地形の存在が指標となる。地球規模でみると,雪線から森林限界(または高山低木群落)までの間。極端な乾燥地域で,雪氷域や森林が存在しない場合には,周氷河地域の範囲を限定するのは難しい。この地域では凍土および凍結融解作用と関係した地形形成作用,特に面的な物質移動作用が働くが,融雪期・凍土融解期の流水の作用を軽視することはできない。W.O.Lozinski(1910)の定義では「氷床周辺の寒冷地域」であったが,現在の定義には氷床・氷河の周辺という意味は含まれていない。
執筆者:岩田 修二
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

