改訂新版 世界大百科事典 「周波数スペクトル」の意味・わかりやすい解説 周波数スペクトル (しゅうはすうスペクトル)frequency spectrum 通常の信号波形は,多数の異なった正弦波が合成されたものと見ることができる。このとき周波数の関数として,各正弦波の周波数成分の振幅,または振幅および位相を複素数によって表したものを周波数スペクトルという。複素数の絶対値がその周波数の正弦波の振幅を表し,偏角が位相を表す。周期波形は,基本周波数の整数倍の周波数のみをもつ正弦波の合成として表される。この周波数スペクトルを線スペクトルという。これに対し,有限なエネルギーを有する波形は連続的な周波数成分をもつ。この周波数スペクトルを連続スペクトルという。執筆者:辻井 重男 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by