味岡庄(読み)あじおかのしよう

日本歴史地名大系 「味岡庄」の解説

味岡庄
あじおかのしよう

現小牧市味岡・本庄ほんじよう、小牧市街地から春日井市北部田楽たらが町一帯か。康和三年(一一〇一)九月二五日付中宮職領として中宮大進平時範に荘務を執行させる旨の中宮職庁下文(朝野群載)に「味岡荘」とあるのを初見とする。当時の堀河天皇中宮は後三条皇女篤子で、白河天皇の妹である。後に室町院(後堀河皇女暉子)領となる。弘安六年(一二八三)一〇月九日、室町院により安嘉門院(後高倉院皇女邦子)の五七日の回向が行われ、その費用として当庄は六貫文納入(勘仲記)

正安二年(一三〇〇)室町院没後、永嘉門院(宗尊親王女瑞子)に相伝されたが、女院が後宇多上皇の妃となったので上皇が管領することとなった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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