小牧市(読み)コマキシ

デジタル大辞泉 「小牧市」の意味・読み・例文・類語

こまき‐し【小牧市】

小牧

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日本歴史地名大系 「小牧市」の解説

小牧市
こまきし

面積:六三・九〇平方キロ

尾張丘陵を背に、南西に広がる濃尾平野の北東部に位置する。北部から西部にかけて犬山市・丹羽郡大口おおぐち町・江南市・岩倉市と、また東部から南部にかけて春日井市、西春日井郡豊山とよやま町・師勝しかつ町とそれぞれ境を接している。地形は、東部から西部に向かって段階的に低くなっている。大山おおやま地内の天川てんかわ山二七九・六メートルを最高標高とした古生層の比較的高い丘陵と、これに続く第三紀層の低い丘陵を経て南西に向けて緩やかに洪積層沖積層平地が開けている。平地の中央には古生層の小牧山が突出しているのが特徴である。大山川は北東の大山丘陵から西に向かって扇状地を形成しつつ流れ出、池之内いけのうち本庄ほんじよう付近から南下している。犬山市から市内に入る五条ごじよう川の支流矢戸やと川・さかい川・巾下はばした川は市の西部を北から南へ流れ、再び五条川と合流している。

小牧の名は、文和二年(一三五三)の尾張国郷保地頭正税弁済所々注進状案(醍醐寺文書)に「得田 小牧 八貫文 中条備前々司」とあるのが初見である。

〔原始・古代〕

市内最古の遺跡小牧山こまきやま遺跡は、先土器時代の最末期頃に属する。縄文早期の遺跡としては、小牧山の南の織田井戸おだいど遺跡と、この遺跡の北で同形式の土器が出土した総濠そうぼり遺跡がある。縄文中期の舟津ふなつ遺跡は詳細は不明。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「小牧市」の意味・わかりやすい解説

小牧〔市〕
こまき

愛知県北西部にある市。 1955年小牧町,味岡村篠岡村が合体して市制。 63年北里村の大部分を編入。永禄6 (1563) 年,小牧山 (85.5m) に築城した織田信長城下町となり,そののち木曾街道宿場町として発展。入鹿池 (犬山市) による用水開発で農業も盛んになり,果樹栽培,養鶏,養豚を行う近郊農業が発達し,宮重大根,サボテンを特産した。市制施行の翌年,工場誘致条例が制定され,機械,ゴム,窯業,繊維の内陸型工場群やトラック・ターミナル,倉庫群が進出。宅地化も進み,住宅団地が立地。都市化の進展で農業は兼業化が進んだ。名古屋鉄道小牧線が通り,中央・東名・名神高速道路の小牧ジャンクション,南西部に名古屋空港 (小牧空港。豊山町,春日井・名古屋市にまたがる) がある。小牧山,大山廃寺跡史跡。面積 62.81km2。人口 14万8831(2020)。

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