命を養う者は病の先に薬を求め世を治むる者は乱れの先に賢をならう(読み)いのちをやしなうものはやまいのさきにくすりをもとめよをおさむるものはみだれのさきにけんをならう

精選版 日本国語大辞典 の解説

いのち【命】 を 養(やしな)う者(もの)は病(やまい)の先(さき)に薬(くすり)を求(もと)め世(よ)を治(おさ)むる者(もの)は乱(みだ)れの先(さき)に賢(けん)をならう

  1. 体を養生する者は病気にかからないうちに薬を探して、手遅れにならないように注意する。国政にたずさわる人も同じで、世が乱れないうちに、平生から賢人の教えに従って心を配っていなくてはいけない。
    1. [初出の実例]「『いのちをやしなふ物は、やまひのさきにくすりをもとめ、代をおさむる物は、みだれのさきにけんをならふ』と、さんふろんに見えたり」(出典:曾我物語(南北朝頃)八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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