命乞(読み)いのちごい

精選版 日本国語大辞典 「命乞」の意味・読み・例文・類語

いのち‐ごい ‥ごひ【命乞】

〘名〙
長生きができるように神仏に祈ること。
※栄花(1028‐92頃)楚王の夢「世のかためにておはしませば、いづれの民もただ殿の御いのちごひをのみ申思へり」
② 殺されるはずの、自分または他人の命を、助けてほしいと頼むこと。また、神仏にその祈願をすること。
浮世草子新可笑記(1688)一「先例の命乞(ゴヒ)
最後一句(1915)〈森鴎外〉「親の命乞(イノチゴヒ)をするのだと云ってゐます」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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