命代(読み)いのちがわり

精選版 日本国語大辞典 「命代」の意味・読み・例文・類語

いのち‐がわり ‥がはり【命代】

〘名〙
生命にも代えうるほどの大切なもの。いのちがえ。
浄瑠璃曾根崎心中(1703)「命がはりの銀なれ共」
② 命を取ることのかわり。
歌舞伎韓人漢文手管始唐人殺し)(1789)一「命替りのお仕置じゃ」

いのち‐がえ ‥がへ【命代】

〘名〙 生命と引き代えられるほど大切なもの。いのちがわり。
※浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)中「命がへの割符親父に預たとは、どこへうまいこといふないふな」

いのち‐だい【命代】

〘名〙 殺されるべき命と引き替えに支払う代金命乞いの代金。
※浄瑠璃・丹波与作待夜の小室節(1707頃)中「おごけよりかね取り出だし、とっ様の命代」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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