命盗人(読み)イノチヌスビト

デジタル大辞泉 「命盗人」の意味・読み・例文・類語

いのち‐ぬすびと【命盗人】

むだに長生きしている人。
兼好が見たらば、―と申すべき婆々ばばあり」〈浮・一代男・二〉

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精選版 日本国語大辞典 「命盗人」の意味・読み・例文・類語

いのち‐ぬすびと【命盗人】

  1. 〘 名詞 〙
  2. いたずらに長生きする人。死ぬべき時に死なない人。
    1. [初出の実例]「兼好が見たらば、命盗人(イノチヌスヒト)と申べき婆々あり」(出典浮世草子好色一代男(1682)二)
  3. 相手の命を縮めるような美女や、美男をいう。命とり。
    1. [初出の実例]「かやうの若衆は、人の命盗人(ヌスビト)也」(出典:浮世草子・男色十寸鏡(1687)下)

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