山川 日本史小辞典 改訂新版 「和与中分」の解説
和与中分
わよちゅうぶん
鎌倉時代,所領相論の当事者同士の示談によって成立した下地中分(したじちゅうぶん)。下地中分には,幕府の裁許によるもののほか,当事者同士による解決を幕府が奨励していたため,幕府法廷に提訴されたが判決前の和与によるものも多かった。和与が成立すると,当事者は和与状を交換,幕府に届け出てこれを公認する下知状をうけた。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報