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和与 わよ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

和与
わよ

おもに鎌倉~室町時代に使用された言葉で,(1) 贈与,(2) 裁判上の和解,(3) 子孫妻妾に対する贈与の意がある。 (1) は (3) と区別して特に他人和与と称した。また (3) の意には処分または譲与の語を用いる場合が多かった。

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デジタル大辞泉の解説

わ‐よ【和与】

中世の訴訟解決法の一。幕府の裁決に至る以前に訴訟の当事者間で和解すること。和談。
中世、相続人または他人に対する無償譲与。
折り合いをつけること。
「―して命は生きたれども」〈盛衰記・三七〉

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百科事典マイペディアの解説

和与【わよ】

中世の訴訟および紛争において,当事者同士が和解すること。公的な訴訟では鎌倉幕府が和与を積極的に奨励したことが知られ,私的な紛争では中人(ちゅうにん)などと称される第三者を調停者として和与が成立し,後者の場合はその効力を地域社会の強制力が保証した(保証刀禰(とね)など)。
→関連項目安堵金丸荘櫛淵荘国富荘久留美荘鳥飼荘放生津和佐荘

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世界大百科事典 第2版の解説

わよ【和与】

(1)贈与を指す。中世において他の強制をうけない自発的な好意・志から,無償で動産・不動産などを与える行為を和与とよんだ。したがって神仏に対する寄進,血縁・非血縁者に対する譲与や充行(あておこない)なども広義の和与に属し,法的性格において共通するものがある。このうち非血縁者に対する贈与は他人和与とよばれ,他人和与の物は悔返(くいかえし)ができないという法理が公家法の中に生まれ,さらに鎌倉幕府法にも移入されて,ほぼ天下の大法として定着した。

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大辞林 第三版の解説

わよ【和与】

〔中世の法律用語〕
訴訟・紛争の当事者による和解・妥協。特に、幕府法廷の裁許以前に、当事者間で和解に達すること。 「 -して命は生きたれども/盛衰記 37
中世、神仏への寄進、血縁・非血縁者への贈与。このうち血縁者(養子・弟子を含む)以外に対する自発的な贈与を他人和与という。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

和与
わよ

中世において、子孫妻妾(さいしょう)に対する贈与を譲与(処分)とよんだのに対して、それ以外の者に対する贈与を意味した。したがって、「他人和与」とよんだこともある。譲与はいつでも取り消せたが、和与は取り消せなかった。また中世では和与の語が和解の意味に用いられたことがあるが、これは、和解の場合には双方が譲歩するのであり、これを、たとえば土地の訴訟の場合、相論の土地の権利の一部を相手方に贈与するものと解したことによるものと思われる。[石井良助]

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世界大百科事典内の和与の言及

【和与状】より

…中世において和与,すなわち無償贈与や紛争和解にともなって作成された文書をいう。ただし前者の贈与(他人和与)にともなう和与状は避文(さりぶみ)との区別がつけがたく,きわめてまれで特殊な場合であり,普通,和与状というと後者を指す。…

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