和倉村(読み)わくらむら

日本歴史地名大系 「和倉村」の解説

和倉村
わくらむら

[現在地名]七尾市和倉町・石崎町いしざきまち

石崎村の西、七尾西湾の東端沿岸に位置し、海中に湧出する温泉がある。天文一三年(一五四四)の「独楽亭記」に「涌浦」とみえ、七尾城から北方七尾湾沿岸部の当浦などが蓑笠を傾けたように点在する風景が詠まれる。戦国後期頃には温井兵庫助(続宗か)と佐脇源五の所領になっていた(「能登内浦村々給人注文写」諸橋文書)

涌浦あるいは湧浦と表記することが多かったが、延宝二年(一六七四)藩により和倉が公式の地名とされた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android