精選版 日本国語大辞典 「蓑笠」の意味・読み・例文・類語 さ‐りつ【蓑笠・簑笠】 〘 名詞 〙 ( 「りつ」は「笠」の慣用音 ) みのとかさ。雨雪をしのぐために、蓑をまとい、笠をかぶること。さりゅう。[初出の実例]「底事風前簑笠翁。夜深酔入二蘆花雪一」(出典:了幻集(1392頃)釣月軒)[その他の文献]〔柳宗元‐江雪詩〕 みの‐かさ【蓑笠】 〘 名詞 〙 みのとかさ。また、それを着用した姿。[初出の実例]「乃ち椎根津彦らをして幣衣服(やれきぬ)及び蓑笠(ミノカサ)着(き)せて」(出典:日本書紀(720)神武即位前(北野本訓)) さ‐りゅう‥リフ【蓑笠・簑笠】 〘 名詞 〙 =さりつ(蓑笠)[初出の実例]「私は一簑笠(サリフ)、一草鞋で、浜街道を水戸から仙台の方へと行った」(出典:東京の三十年(1917)〈田山花袋〉出発の軍隊(日清戦争)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の蓑笠の言及 【蓑】より …古くから農夫,漁夫,狩人などが着用した。《日本書紀》には,素戔嗚(すさのお)尊が青草をたばねて蓑笠としたと記してあり,《万葉集》にも見られるほか,12世紀の成立とされる《信貴山縁起絵巻》には,尼公の従者が蓑を着て旅する姿が描かれている。 蓑の種類は,背蓑,肩蓑,胴蓑,丸蓑,腰蓑,蓑帽子の6種類に分けられるが,一般的に用いる蓑は肩蓑と胴蓑が多い。… ※「蓑笠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by