20世紀日本人名事典 「和田勝一」の解説
和田 勝一
ワダ カツイチ
昭和期の劇作家
- 生年
- 明治33(1900)年3月23日
- 没年
- (没年不詳)
- 出生地
- 奈良県奈良市邑地町
- 学歴〔年〕
- 奈良農〔大正4年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 文部大臣賞〔昭和14年 16年〕「海援隊」「江戸最後の日」
- 経歴
- 農学校卒業後、6年間農耕に従事、その傍ら短歌を学ぶ。大正10年上京し、震災後に水守亀之助主宰の「随筆」編集員となり、また真山青果の助手も務めた。昭和6年新築地劇団文芸部に参加し、7年農民劇「土地闘争」「大里村」を発表。のちに新築地劇団文芸部長となる。15年治安維持法で検挙され、18年まで拘留される。戦前の代表作に「陸を往く船」「海援隊」などがあり、戦後のものとしては「牛飼ひの歌」「大和の村」「天馬空をゆく」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報