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海援隊 かいえんたい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

海援隊
かいえんたい

幕末に土佐藩士坂本龍馬を中心に設立された政治性の高い商社。坂本龍馬は幕府の開明化に努力していたが,尊王派と佐幕派の対立が激しくなった文久3 (1863) 年,薩摩藩の援助で長崎の亀山で同志をつのり,貿易商社を設立した。初め「亀山社中」と称していたが,慶応3 (67) 年,土佐藩籍に龍馬が復帰してから,藩付属の商社となって「海援社中」と名づけられた。目的は開発,貿易を行なって土佐藩の利益をはかることにあったが,行動は藩命に属さず,坂本が臨機に主宰した。最も著名な活動としては,薩長同盟斡旋を行なったことで,このほか組織としては,文,武,器械測量,運用,医に分科していた。

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デジタル大辞泉の解説

かいえん‐たい〔カイヱン‐〕【海援隊】

江戸末期、坂本竜馬らが長崎亀山で組織した貿易結社。慶応元年(1865)結成当初は亀山社中と称したが、同3年竜馬が隊長となって改称。主として薩長両藩のために西洋物産武器船舶などの輸入に当たった。竜馬死後の同4年解散。

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百科事典マイペディアの解説

海援隊【かいえんたい】

幕末期,土佐(とさ)高知藩を脱藩していた坂本竜馬を中心に長崎で組織された結社。坂本竜馬を中心とする神戸海軍修業生20余名が,1865年長崎亀山で設立した〈亀山社中〉が前身。
→関連項目中島信行

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

かいえんたい【海援隊】

高知の米焼酎。酒名は、幕末の志士・坂本龍馬が創設した海援隊にちなみ命名。原料は米、米麹、清酒粕。アルコール度数25%。蔵元の「土佐鶴酒造」は安永2年(1773)創業。清酒「土佐鶴」の醸造元。所在地は安芸郡安田町大字安田。

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世界大百科事典 第2版の解説

かいえんたい【海援隊】

幕末期の長崎における坂本竜馬を中心とする組織。貿易,海運などを業としながらも倒幕運動への参加を企図した政治集団。1865年(慶応1)に廃止された神戸海軍操練所の修業生のうち坂本竜馬を中心とする20余名は,薩摩藩の保護をえて鹿児島に赴くが,ただちに同藩の小松帯刀に伴われて長崎に移り,同地の豪商小曾根家の援助をえて,同年5月下旬に〈亀山社中〉を成立させる。その後社中は,薩摩藩の名義を借り,小曾根家の海運業に支えられて,薩長両藩などの武器・艦船の輸入を仲介し,あわせて海運業に従事しながら航海術を修業していた。

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大辞林 第三版の解説

かいえんたい【海援隊】

幕末、坂本竜馬らが長崎で組織し、貿易・海運に従事しながら倒幕を企図した政治集団。1865年創設の亀山社中から発展したもの。西国諸藩、特に薩長両藩のために物資の輸送や西洋の武器・船舶の輸入などに当たった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

海援隊
かいえんたい

坂本龍馬(りょうま)を隊長とした幕末土佐藩の外郭遊撃隊。神戸の海軍操練所閉鎖後、坂本龍馬らは薩摩(さつま)藩の保護を受け、1865年(慶応1)長崎に亀山(かめやま)社中という結社をつくり、運輸通商に従いながら、倒幕のために活動していた。土佐藩の公武合体策が動揺し始めると、67年、長崎出張中の後藤象二郎(しょうじろう)が龍馬と会談、国元で福岡藤次(とうじ)(孝弟(たかちか))が動いて、龍馬は脱藩罪を許され、4月長崎で海援隊長に任ぜられ、亀山社中がそのまま海援隊となった。隊の「約規」によれば、隊員は各藩の脱藩者で海外に志ある者、任務は「運輸、射利、開拓、投機、本藩(土佐藩)の應援」と、政治学・航海術・語学などの修得で、出版なども行った。約50名の隊員には中島作太郎(信行(のぶゆき))、長岡謙吉など土佐人のほか、陸奥(むつ)陽之助(宗光(むねみつ))のような土佐藩以外の出身者も多かった。同年11月隊長龍馬が京都で暗殺されたのち、隊士はしだいに分散。讃岐(さぬき)諸島で活動していた長岡謙吉が翌68年隊長になったが、同年閏(うるう)4月には土佐藩によって解散させられた。[関田英里]
『平尾道雄著『海援隊始末記』(中公文庫)』

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