和田山・末寺山古墳群(読み)わだやま・まつじやまこふんぐん

日本歴史地名大系 「和田山・末寺山古墳群」の解説

和田山・末寺山古墳群
わだやま・まつじやまこふんぐん

[現在地名]寺井町和田・末寺

手取川南岸の二つの独立丘陵(和田山・末寺山)上に所在し、能美古墳群中の中核部をなすことから、国指定史跡として整備されている。発掘は昭和二〇年代から行われてきたが、同五二年(一九七七)以降は史跡整備のための調査が五ヵ年計画で実施された。和田山支群には方形周溝墓一基・前方後円墳一基・方墳一基・円墳約一五基があり、末寺山支群は前方後方墳三基・円墳一一基からなる。時期的には前期(四世紀代)から後期(六世紀代)にわたり、和田山丘陵の一部には弥生時代の集落跡や中世城跡(和田山城跡)が複合している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報