寺井町(読み)てらいまち

日本歴史地名大系 「寺井町」の解説

寺井町
てらいまち

面積:一三・一五平方キロ

手取川南岸扇状地上に位置し、東は辰口たつのくち町、西は根上ねあがり町、南は小松市、北は手取川を挟んで川北かわきた町。当町から辰口町にかけて所在する能美古墳群は加賀を代表する古墳群で、和田山わだやま末寺山まつじやま古墳群から貴重な資料が出土している。町域は「和名抄」の能美郡兎橋うはし郷と山下やました郷に含まれたものとみられる。「延喜式」神名帳の能美郡狭野さの神社は当町佐野さのの同名社に比定される。中世には能美庄得橋とくはし郷・郡家ぐんけ庄などに属し、能美庄内重友しげとも村には寺井市が成立していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報