和田山町(読み)わだやまちよう

日本歴史地名大系 「和田山町」の解説

和田山町
わだやまちよう

面積:一一一・六一平方キロ

但馬地区の南部、朝来郡域の北部に位置し、東は京都府天田あまた夜久野やくの町、南東山東さんとう町、南は朝来町、西は養父やぶ養父町、北は出石いずし出石町・但東たんとう町に接する。町域は東西一一・五キロ、南北一一キロ、山野面積は七四パーセントを占める。北部に標高七〇〇―八〇〇メートル級の東床尾ひがしとこのお山・西床尾山・鉄鈷かなとこ山がそびえ、その山麓を西流する糸井いとい川と、また室尾むろお山を西端として六〇〇メートル級の群小の峰が夜久野ヶ原へ連なり、その南麓を西に流れる東河とが川が北流する円山まるやま川に合流する。古くから東西に山陰道、南北に播但道が走り、当町で合流する交通の要衝となっている。現在は国道九号・同三一二号が通り、東西にJR山陰本線、南北に播但線が結ばれる。

町域の遺跡総数は五二一ヵ所で、縄文時代の遺跡は晩期高瀬たかせ遺跡・片引かたひき遺跡など五遺跡がある。弥生時代の遺跡は二一ヵ所が知られ、片引遺跡からは黒漆で木葉文を描いた木製壺が出土している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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