日本歴史地名大系 「夜久野ヶ原」の解説
夜久野ヶ原
やくのがはら
表層は噴出した溶岩(玄武岩)が風化した黒色の土壌で覆われ、下層は赤褐色である。平坦部は耕作地として早くから開墾も進み、陸稲・玉蜀黍・大根・蕎麦・桑・桐・柿・茶などが栽培されてきた。近年は甘藷・西瓜の産も多く、浸食谷には水田もみられる。傾斜部は牧草地として利用される。昭和四二年(一九六七)国道九号が高原上を貫通した。
夜久野ヶ原は階段状に三層に分れる。これは噴火が三回にわたり、その都度流出の規模・速度・方向が異なっていたためであろう。一層は小倉の
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報