普及版 字通 「咲(漢字)」の読み・字形・画数・意味
咲
常用漢字 9画
(旧字)
9画
(異体字)笑
10画
[字訓] わらう・さく
[説文解字]
[字形] 形声
声符は(しょう)。〔説文新附〕五上に笑を録し、竹夭(よう)に従って、竹葉の風になびくさまとする説をしるしているが、もと(若)と同じく、巫女が手をかざして歌舞する形。えらぎ笑うことが、神を楽しませる方法であった。はその略形とみるべき字である。は笑の古文とされるが、古い字書にみえず、李義山の〔雑纂〕に「未だ語らざるに先づふ」ものを、「かたはらいたきもの」とする一条がある。「花咲く」は、古くは「花開(さ)く」「花披(さ)く」といい、〔色葉字類抄〕にも「さく」という訓はなおみえない。
[訓義]
1. わらう。
2. さく。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ワラフ・ヱム・ヱ・ヱワラフ/ ホホヱム/可 ヲカシ・アナヲカシ
[下接語]
一咲・戯咲・言咲
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報