哀げ(読み)あわれげ

精選版 日本国語大辞典 「哀げ」の意味・読み・例文・類語

あわれ‐げ あはれ‥【哀げ】

[1] 〘形動〙 (「げ」は接尾語) いかにもあわれに思われるさま。
蜻蛉(974頃)下「午時(むまとき)ばかりより雨になりて、静かに降り暮らすまま、したがひて世中あはれげなり」
源氏(1001‐14頃)野分「いとあはれげなる枝ども、取りもて参る」
※俳諧・野ざらし紀行(1685‐86頃)「捨子の哀げに泣(なく)(あり)
[2] 〘名〙 あわれだと思う様子
蝴蝶(1889)〈山田美妙〉三「いたいけの君、その君をあはれ気も無う」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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