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唄入観音経 うたいりかんのんきょう

世界大百科事典 第2版の解説

うたいりかんのんきょう【唄入観音経】

浪花節の演目。講釈ねたの《木鼠吉五郎(きねずみきちごろう)》に取材して畑喜代司が脚色したものを昭和初期に三門博(みかどひろし)が口演,〈遠くちらちら灯りがゆれる……〉の名調子が評判になって一世をふうびした。盗賊の木鼠吉五郎に助けられた百姓の甚兵衛が,その恩にむくいるため《観音経》を覚えるはなしだが,三門博は《一休禅師》に経を読むくだりがあることに想を得て,《唄入観音経》の売物に仕立てた。【矢野 誠一】

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世界大百科事典内の唄入観音経の言及

【三門博】より

…上京して初めは,東若武蔵の一座にはいったが,1927年から名古屋へ行き,約10年間をこの地で過ごした。この名古屋時代が三門の芸を形づくったと言われ,有名な《唄入観音経(うたいりかんのんきよう)》もすでにこの間にその基礎はできあがっていた。37年にレコードに吹き込んだ《唄入観音経》は,新内や小唄の節調なども取り込んだ軽快,かつ変調に富んだもので,これが忠君愛国の〈軍事浪曲〉全盛の時代にかえって喜ばれ,たちまち200万枚という空前の大ヒットとなり,〈三門ぶし〉は一世を風靡(ふうび)することとなった。…

※「唄入観音経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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