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甚兵衛(読み)じんべえ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

甚兵衛
じんべえ

甚平とも書く。 (1) 一般にじんべといい,甚兵衛羽織の略称。名称の由来は陣羽織,あるいは最初の製作者甚平などとされる。かつては下級武士や庶民が用いた綿入れなし羽織で,丈は膝をおおう程度。おもに室内で着用する。 (2) 19世紀に関西から流行しはじめた,夏,素肌に着る筒袖上衣。前で打合せ,つけ紐で結ぶ。おとなも子供も用い,多くは麻で単 (ひとえ) につくられた。第2次世界大戦後は,年配男子の夏の普段着として復活した。 (→肩衣 )  

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デジタル大辞泉の解説

じんべえ〔ジンベヱ〕【甚衛】

袖なし羽織。もと綿入れで冬季に用いた。現代では主に男子の夏の室内着。広袖で、丈はひざ下くらい、脇に馬乗りをあけ、前は付けひもで結ぶ。じんべい。じんべ。 夏》

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百科事典マイペディアの解説

甚兵衛【じんべえ】

甚平(じんぺい),〈じんべ〉とも。男性や子ども用の夏の着物。袖(そで)なしの単(ひとえ)で,前を打ち合わせて付紐(つけひも)で結ぶ。丈はひざくらいで,麻,木綿などで作る。現在では袖のついたもの,腰丈にして,共のショートパンツと組ませたものもある。

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日本文化いろは事典の解説

甚兵衛

[男性用] 甚兵衛は夏の室内着で、女性の浴衣と同じく湯上りに着る和服です。上衣と下衣に分かれており、上衣は帯を締めず左右の紐でとめる仕立てになっているので、誰でも簡単に着ることができます。男性用の簡易着物と言えます。

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世界大百科事典 第2版の解説

じんべえ【甚兵衛】

男性や子ども用の夏着で,甚平とも書き,〈じんべ〉ともいう。江戸末期,袖無羽織が武家の用いた陣羽織に形が似ていたところから,陣兵羽織,甚兵衛とよばれるようになったといわれる。筒袖,棒襟でひざあたりまでの丈で馬乗りがある。肌じゅばんの幅も丈も大きくしたような形で,木綿や麻で単(ひとえ)仕立てにする。付けひもで結ぶので帯を必要とせず涼しい。関西では袖無羽織の類もじんべという。かつては袷(あわせ)や綿入れもあり,冬にも用いた。

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大辞林 第三版の解説

じんべえ【甚兵衛】

「甚兵衛羽織」の略。
夏の男子室内着。筒袖で、膝上丈の着物形のもの。襟先と脇についた紐を結んで着る。甚平じんべい。じんべ。 [季] 夏。

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