売物(読み)ウリモノ

デジタル大辞泉 「売物」の意味・読み・例文・類語

うり‐もの【売(り)物】

売ろうとする品物商品
商売で、客足を引き寄せるのに役立つもの。「アフターサービス売り物の店」
いちばん得意な技芸技術。「強肩売り物外野手
[類語](1商品売品非売品代物製品商い物/(3十八番おはこお家芸お株お手の物特技得意得手達者専売特許上手堪能巧者得手物有能器用多才うまたく巧妙潰しが利くくする腕が立つ敏腕辣腕腕利き腕こき腕っこき手練てだれ手利き名人達人名手妙手エキスパート巨星巨匠名匠名工大家たいか権威第一人者泰斗たいと耆宿きしゅく大御所おおごしょオーソリティー巧手怪腕凄腕腕達者本領売り強み長所特長見どころ取り柄美点身上魅力持ち味特色特質特性真価真骨頂真面目本調子セールスポイントチャームポイントストロングポイントメリット

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精選版 日本国語大辞典 「売物」の意味・読み・例文・類語

うり‐もの【売物】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「うりもん」とも )
  2. 売る対象となるもの。
    1. [初出の実例]「同類など具して、うり物などもたせて」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)三)
  3. 人の関心を集めるに役立つもの。その人や店などの看板となるもの。
    1. [初出の実例]「髭の生へた可怖(こわ)い顔を売物にして賊を働き」(出典:落語・磯の白浪(1890)〈七代目土橋亭りう馬〉)
  4. 芸人がときに自分の得意として、しばしば演じる芸。
  5. 口実にする事柄。いいのがれの材料。
    1. [初出の実例]「売物をかんがへて居る唐つくへ」(出典:雑俳・柳多留‐二四(1791))
  6. 取引相場で、売ろうとする物。売りに出た物。〔取引所用語字彙(1917)〕
    1. [初出の実例]「微々たる山八商店の売物(ウリモノ)で、かうまでも崩れるには」(出典:金(1926)〈宮嶋資夫〉一)

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