デジタル大辞泉
「観音経」の意味・読み・例文・類語
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かんのん‐ぎょうクヮンオンギャウ【観音経】
- 法華経第八巻第二五品の観世音菩薩普門品(ふもんぼん)の別称。観世音菩薩の衆生(しゅじょう)救済のさまを説き、その名を唱え供養することを勧めたもの。観世音経。観音品。普門品。
- [初出の実例]「観音経を読奉らむと思ひき」(出典:今昔物語集(1120頃か)一四)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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観音経 (かんのんぎょう)
Guān yīn jīng
大乗仏教の経典の一つ。詳しくは《観世音菩薩普門品(ふもんぼん)》といい,クマーラジーバ訳の《妙法蓮華経》第二十五品をなす。元来は,単独に読まれたのを,中国で合体したもので,後代はもっとも人気ある経典として,再び独立して読まれるようになる。観世音菩薩が衆生の願いに応じて姿を変える三十三応身と,十九の説法について説き,衆生がその名を呼ぶことによって,あらゆる願いが満足されるとするもの。中国では,六朝以来,種々の霊験集が編まれるとともに,唐代に密教系の千手千眼観音の信仰が広まると,各地にその霊場が出現する。
→観音
執筆者:柳田 聖山
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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観音経
かんのんぎょう
仏教経典。『法華経』のなかの第 25章「観世音菩薩普門品」を別出して1巻としたもの。鳩摩羅什が散文を,闍那崛多が韻文を漢訳したものを合せたものが,中国,日本で広く読誦されている。観世音菩薩が神通力をもって教えを示し,種々に身を変えて人々を救済することを説く。観音を心に念じその名を称えれば,いかなる苦難からも逃れることができることを説いて,観音を信仰すべきことをすすめている。梵本,チベット語訳,漢訳が現存するが,韻文の部分にはかなりの相違がみられる。ウイグル文,蒙古文,トルコ文などで書写されたものの断片も発見されており,本書の流布の広さが知られる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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観音経【かんのんぎょう】
大乗仏教の経典の一つ。法華経(妙法蓮華経)第8巻25品(ほん)の観世音菩薩普門品の通称。衆生(しゅじょう)救済のため種々の身を現ずる観音の霊験を説く。
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の観音経の言及
【観音】より
…[補陀落渡海(ふだらくとかい)]【定方 晟】
[中国における観音信仰]
《法華経》の観世音菩薩普門品の教説にもとづいて観音信仰はおこった。西晋の竺法護が《正法華経》を訳出してまもなくの3世紀末に,洛陽にいた竺長舒が《観音経》を誦して火災を免れた話が伝えられている。後秦のクマーラジーバ(鳩摩羅什)が《妙法蓮華経》を再訳してからは,観音信仰はしだいに隆盛となり,東晋末にはすでにかなりの観音像が造られた。…
【法華経】より
…遅れて成立した後半部分の中心は〈如来寿量品〉で,ここでは菩提樹下で成仏した釈迦は仮の姿で,実は五百塵点劫(じんてんごう)という大昔に成仏していると説き,永遠の仏(久遠実成(くおんじつじよう)の釈迦)の理想を明らかにしている。最後の6章は最も新しいが,その中で,[観音]の信仰を説く〈観世音菩薩普門品〉は《観音経》として独立して尊重される。中国では,天台[智顗](ちぎ)が《法華玄義》《法華文句(もんぐ)》の二大注釈書を著し,本経を諸経の中で最高の真理を説いたものとして尊重した。…
※「観音経」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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