唐川城(読み)からかわじょう

日本の城がわかる事典 「唐川城」の解説

からかわじょう【唐川城】

青森県五所川原(ごしょがわら)市にあった安東安藤)氏の山城(やまじろ)。十三(じゅうさん)湖を見下ろす標高166mの山の頂に築かれた城で、この山の南麓にある福島城の詰めの城である。城の南側には唐川が流れ、北側は険しい山岳の天然の要害で、堀と土塁に仕切られた城郭といくつかの曲輪(くるわ)からなる。1443年(嘉吉3)、南部氏に攻められ福島城を追われた城主安東盛季(もりすえ)は、この城に逃れ防戦したが及ばず、尾崎半島の北側にあった同じく福島城の支城の柴崎城に逃亡した。その後、盛季は渡島(北海道)へ渡ることになったが、二度と津軽に戻ることはできなかった。城跡のある山頂からの眺望はよく、眼下には十三湖が、その先には日本海が一望できる。主郭の南側に駐車場のある展望台が設けられている。津軽鉄道津軽中里駅からバス(小泊線)で相内下車後、徒歩約40分。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

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