デジタル大辞泉 「唐犬権兵衛」の意味・読み・例文・類語 とうけん‐ごんべえ〔タウケンゴンベヱ〕【唐犬権兵衛】 江戸初期の町奴まちやっこ。幡随院長兵衛の配下。唐犬を撲殺したことからこの名がある。長兵衛を殺した水野十郎左衛門を待ち伏せして殺し、獄門に処されたというが、半ば伝説的人物。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「唐犬権兵衛」の意味・読み・例文・類語 とうけん‐ごんべえタウケンゴンベヱ【唐犬権兵衛】 江戸初期の町奴(まちやっこ)。幡随院長兵衛の配下。唐犬二匹を撲殺したところからその名がある。貞享三年(一六八六)鈴ケ森で獄門に処せられたというが、半ば伝説的人物。生没年不詳。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「唐犬権兵衛」の意味・わかりやすい解説 唐犬権兵衛 (とうけんごんべえ) 江戸前期の町奴(まちやつこ)。生没年不詳。承応・明暦(1652-58)ごろ,江戸で唐犬組という町奴の組を作りその首領となった。唐犬を2匹撲殺したので唐犬を異名としたといわれる。1657年(明暦3)斬殺された幡随院長兵衛の配下だった,ともいわれている。《洞房語園》《嬉遊笑覧》など江戸時代の随筆類に記述はあるが,詳細は不明で,86年(貞享3)獄門に処されたとするものもある。執筆者:林 亮勝 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
朝日日本歴史人物事典 「唐犬権兵衛」の解説 唐犬権兵衛 没年:明暦1(1655) 生年:生年不詳 江戸前期の侠客。異装異風,肩で風を切る江戸の町奴のグループ唐犬組の頭。幡通院長兵衛の弟分で長兵衛を暗殺した水野十郎左衛門をつけ狙った。唐犬の名のいわれは,唐犬にほえつかれ一撃で殴り殺した大刀にちなむ。また,つまらぬことで現代のヤクザに影響もしており,額際を剃り込んだ「唐犬額」(ソリコミ)はそれだ。火付け盗賊あらため中山勘解由の明暦の博徒刈り込みで逮捕され,斬首。<参考文献>三田村鳶魚「江戸の豪侠」(『三田村鳶魚全集』5巻) (平岡正明) 出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「唐犬権兵衛」の解説 唐犬権兵衛 とうけん-ごんべえ ?-? 江戸時代前期の侠客(きょうかく)。町奴唐犬組の首領。幡随院(ばんずいいん)長兵衛の弟分。長兵衛が旗本奴(やっこ)水野十郎左衛門に殺されたあと,旗本奴と抗争をくりかえし,幕府の手で捕らえられ,処刑された。延宝2年(1674)3月とも,貞享(じょうきょう)3年(1686)9月ともいう。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by