問につらさがまさる(読み)とうにつらさがまさる

精選版 日本国語大辞典 「問につらさがまさる」の意味・読み・例文・類語

とう【問】 に つらさがまさる

  1. 悲哀憂愁に沈んでいるとき、人に問い慰められて、かえって悲痛を新たにされる。
    1. [初出の実例]「ふく風もとふにつらさのまさるかななぐさめかぬる秋の山里〈藤原定雅〉」(出典:続古今和歌集(1265)雑中・一六八八)

問につらさがまさるの補助注記

次の「うたたね」(一二四〇頃)のような類似した形の用例もある。「これやさはとふにつらさの数々に涙を添ふる水茎の跡」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android