善利(読み)ぜんり

精選版 日本国語大辞典 「善利」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐り【善利】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語仏道に精進することによってもたらされるすぐれた利益仏果
    1. [初出の実例]「手づから自から書写したてまつる金泥の提婆品一巻、時に蒼松蒼栢の陰、共に善理(ゼンリ)の種をそへ」(出典:高野本平家(13C前)五)
    2. [その他の文献]〔法華経‐化城喩品〕
  3. ( 形動 ) 人にとって、よい利益。よくて、ためになること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「即ち他人の当然に得んことを期望する善利を阻礙することあり」(出典:自由之理(1872)〈中村正直訳〉五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android