善根村
ぜごんむら
東は八石山(約五二一メートル)、西は鯖石川を挟んで加納村、南は森近村、北は南条村。古来善根七村と称され、坂野下・久野木・飛岡・佐之久・太野田・石川・久木太をさすといわれる。天正七年(一五七九)二月二七日、上杉景勝方が景虎方の北条城に迫ったことを報じた山崎秀仙書状(上野文書)に「大沢・高柳、自犬伏乗取、日々善根表迄相働候。又、赤田より畔屋の地に陣取、是も日々北条城際迄可働候」とある。この「善根表」は善根城下で、善根は城付六ヵ村(または七ヵ村)の総称であると推定される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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