日本歴史地名大系 「喜多村新田」の解説 喜多村新田きたむらしんでん 三重県:一志郡三雲村喜多村新田[現在地名]三雲村喜多村新田三渡(みわたり)川河口の干拓地に位置し、小津(おづ)村の東にあたる。南対岸は松崎(まつさき)浦(現松阪市)。文政八年(一八二五)中道(なかみち)村の兼帯庄屋であった小(こ)村(現嬉野町)の喜多村官七郎が小津・中道両村の地先を干拓した新田村。翌九年尾張国海東(かいとう)郡の農民五名が移住し、住家五戸を建てて喜多村新田と名付けた。翌一〇年四月検地を行い、高一九石となり、一〇月開発を完了した。開田内に汐止(しおどめ)之池があり、・鮒・・蛤・蜆・海草類を名産とし、御用鮒溜所として金三両を上納。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by