喪章(読み)モショウ

デジタル大辞泉 「喪章」の意味・読み・例文・類語

も‐しょう〔‐シヤウ〕【喪章】

人の死をいたんでつける黒色のしるし。黒色のリボン腕章など。

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精選版 日本国語大辞典 「喪章」の意味・読み・例文・類語

も‐しょう‥シャウ【喪章】

  1. 〘 名詞 〙 喪中であることを示す黒色の印。黒色のリボンや腕章、また、弔旗旗竿の球を包む黒い布や旗とともにたらす細長い黒布など。
    1. [初出の実例]「委員は用意の紙製旭旗、但し喪章に擬せし黒紙を附したるもの五千本を、夫れぞれ頒布し」(出典:東京朝日新聞‐明治三八年(1905)九月六日)
    2. 「胸に小さい喪章を附けた克明な顔をした商人体の人々に逢ったりすると」(出典:明治大正見聞史(1926)〈生方敏郎〉明治大帝の崩御)

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世界大百科事典(旧版)内の喪章の言及

【喪】より

… 喪中の禁忌(タブー)には死者の出た地縁的共同体(集落)全体にかかわるものもあるが,一般的には死者の配偶者およびごく近い血縁者がより厳格な禁忌を遵守する義務を負うものとされている。喪の慣習のなかで最も頻繁にみられることは,こうした強い禁忌を守る者を喪服や喪章などによってしるしづけ,彼らを社会の他の者から隔離することである。たとえば,西ボルネオに住むイバン族のあいだでは,人の死後ほぼ1ヵ月間集落の全員が歌舞音曲をつつしみ,装飾品を身に付けることをやめるが,この禁忌が解除されたあとも,死者の配偶者(男女とも)は身を美しく装ってはならず,また異性と親しく話してはならない。…

※「喪章」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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